症状別施術の観点

腰痛

肝心要と言われる腰。立っている時の負担を100とすれば、あおむけ寝は25、横向き寝は45、椅子に座るは140、立って前傾は150もの負担がかかります。腰は腰椎と言われる5つの骨がブロックのように積み重なって構成されます。腰と股関節は近くにあり動作の時はほぼ一緒に動くので、股関節が不安定だと腰への負担も大きくなり、使いすぎても痛みが出ます。腰痛改善のためには股関節を安定させることが重要です。なぜなら股関節を安定させる筋肉は前部では腰椎・骨盤と大腿骨をつないでおり、背部では腰椎の後ろで背骨・仙骨と骨盤を強力に支えています。この二つの筋肉を強くすることで股関節が安定し、腰を守る力も高まり腰痛が緩和されます。

ぎっくり腰

ぎっくり腰になる人は、腰椎の前と後ろにある腰を安定させる筋肉のバランスが崩れ、後ろの筋肉が過緊張になりやすい状態になっています。そんな状態で瞬間的にひねったり、重いものを持ち上げた時にぎっくり腰は起きます。もちろん股関節が不安定だと腰椎に負担がかかります。ぎっくり腰を繰り返す人は股関節を安定させる筋力が弱っているとも言えます。ぎっくり腰は急性の腰痛ですがなぜ突然痛み出すかは、わかっていません。

股関節痛

股関節痛や股関節の違和感は女性に多く見られます。女性は男性に比べ骨盤が広く、関節が浅い傾向にある構造上の問題や、ホルモンの関係で股関節痛を起こしやすいとされます。股関節の痛みは多くは歩行時など股関節を動かしたときに感じます。足の付け根から大腿に感じることが多いようですが、お尻から膝にかけて感じることもあるようです。股関節の痛みは腰椎・骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉が働きすぎ硬くなることが原因です。お尻から膝にかけての痛みは梨状筋が硬くなって坐骨神経に触っている痛みで、殿筋が弱っているため梨状筋が働きすぎ硬化することで起こります。股関節の安定が必要です。

変形性膝関節症

変形性膝関節症で多いのは、歩き初めに痛む。階段を降りるときに軸足が痛む。立ち上がる時に痛むの3つです。高齢者に多い疾患で全国に2500万人以上と推定されています。病名がついていなくても慢性的な膝痛に悩む人は多いはずです。膝の痛みは軟骨がすり減ることが原因と思っている方もいると思いますが、膝関節が不安定になることが根本的な原因です。膝関節を安定させる筋肉が弱くなり、関節への負担の増加や靭帯へのストレスが増え、それが炎症を引き起こして痛みが発生します。この症状の人は膝がピンと伸びず曲がってしまったり、腰が曲がった特徴的な歩き方をします。膝の内側と後ろの二つの筋肉を鍛えることで、膝関節が安定し痛みが改善していきます。

足首の内反捻挫

地面の凸凹で足首をねじった。バスケやバレーの試合で、着地のとき相手の足に乗り上げ思いっきり内側にねじってしまった。試合も近いのにどうしようと思ったことはありませんか。足首を支える両側の筋肉を強化して、正しく地面に接地できるようにして、ねんざの負担を軽くし回復を早めます。

脚やせ、美脚、小尻効果

女性の太腿が太く見えるのは、お尻の筋肉が使えていないために太腿の外側の筋肉が発達してしまうからです。こうなると太腿の横が出っ張りお尻から太ももにかけてぽってりとしたシルエットになります。太ももの内側の筋肉を鍛えるとお尻の筋肉を使えるようになります。殿筋が使えるようになると太腿の外側がスリムになり太腿の内側は筋肉がついて引き締まるので脚痩せにつながり美脚になります。O脚の改善にもなります。また殿筋が使えるようになると脂肪も落ち、筋肉も引き締まるので小尻効果も期待できます。

肩凝り、首凝りの解消

首のコリをなくすには、肩甲骨周りの筋トレが最も効果的です。